男が浮気をするただ1つの進化学的な理由

親子4人

「どうして男って浮気ばかりするの?」
女性なら誰もが抱く疑問です。
今日はこの疑問にお答えしようと思いますが、、、それには遥か昔の時代までさかのぼらなければなりません。

・・・昔々あるところに、誠実太郎と浮気次郎という2人の男性がいました。
2人はそれぞれ別々の女性を愛し、それぞれ1人ずつ子供をもうけました。
子供というのは、父親と母親からちょうど50%づつ遺伝子を受け継ぎますから、この時点では、誠実太郎も浮気次郎も、自分の遺伝子のコピーを50%、後世に残したことになります。

誠実太郎は誠実な性格で浮気もせず、奥さんと子供と3人で幸せに暮らしていましたが、浮気次郎は奥さんだけでは満足せず、色々な女性のところに「愛してるよ」「君だけだよ」などと言い寄って、奥さんの他にも2人の女性に1人ずつ子供を産ませました。

こうなると、誠実太郎の遺伝子の伝達率は50%ですが、浮気次郎は150%になります。
つまり、2組の夫婦が残した4人の子供のうちの3人が浮気者の遺伝子を受け継いでいることになります。
そしてこれを、何百世代も何千世代も繰り返していくと、どうなるでしょうか?もうお分かりですね?

誠実太郎の誠実遺伝子は次第に淘汰され、浮気次郎の浮気遺伝子が圧倒的多数を占めることになるのです。
つまり、どう考えても浮気者の遺伝子が反映する仕組みになっているのです。
もちろんこれは、人間だけに限ったことではありません。

しかし女性が男性ほど、浮気者にならないのはどうしてなのでしょうか?これは染色体に秘密があります。
ヒトの染色体というのは、男がXYで女はXXです。
この染色体で男女が区別されるのですが、浮気の遺伝子は男にしかない「Y染色体」に受け継がれるのです。
だから、お父さんがどれほど浮気者であっても、それが娘に遺伝するということは、あまりないのです。

なぜ、誠実な男性が存在しているのか?

しかし、ここでひとつの疑問が浮かびます。
なぜ、現代には誠実な男性が少なからず存在しているのか?という疑問です。
これは、浮気者を通り越した「超浮気者」の遺伝子はあまり受け継がれないからです。

たとえば、「超浮気者三郎」という根っからの遊び人男性がいたとして、この男性が奥さんの他にも5人の女性に子供を産ませたとします。
現代ならまだしも、昔の時代では、子供が父親の養育なしに育つということは考えられませんから、超浮気者の遺伝子を受け継いだ5人の子供は、大人になる前に死んでしまう可能性が高いです。
よって、そのような遺伝子は、後世に受け継がれれないのです。

同時に、超浮気者三郎のような遊び人男性を好きになってしまう女性の遺伝子も淘汰されます。
要するに「超浮気者三郎」のような男性の遺伝子も、そういう男性を選んでしまう女性の遺伝子も、共に遺伝子プールに残りにくいということなのです。

人間の女性は、自分の子孫を最大限に反映させるために、男性の誠意や資質をしっかりと見極める能力を長い進化の歴史の中で獲得してきました。結果、次第に超浮気者の男性は、どの女性からも相手にされなくなり、絶滅してしまったのです。

従って現代では、自分の生活力の許容範囲を超えない程度に浮気をし、誠実に振舞う能力が身についた男性の遺伝子だけが残っているワケです。これが現代の男性が浮気心を十分に残しつつも、誠実で貞淑な一面も持ち合わせている理由です。

進化に倫理観はない

ここまで読んだ方はおわかりだと思いますが、進化には、倫理観の入り込む余地はまったくありません。たとえそれがどんなに非倫理的・非人道的なものであったとしても、遺伝子を残すことに成功すれば、その性質は受け継がれます。もしも進化に倫理観があったなら、人殺しをするような人間は、とっくの昔に淘汰されていなくなっているハズです。

単純に数多くの子孫を残した者の遺伝子が反映する。
それが進化です。

誰でも子供の頃に「キリンは高い木の葉を食べるために首を長くした」と教えられたと思いますが、あれは真っ赤なウソです。「たまたま首の長いキリンが生まれ、そのキリンが多くの子孫を残したため、その性質が受け継がれた」というのが真実です。進化学では常識です。体の変化は望んでそうなったワケではなく、全て突然変異で、要するに「たまたま」なのです。

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